企業理念
お客さまとそのお客さまとの間に、
社員とその家族、そして社会との間に〈好循環〉を実現し、
健康で活力ある豊かな社会の実現に貢献することを目指します。
社会的使命 Mission
薬に関わるすべての人に好循環を
目指す姿 Vision
「この薬局で良かった!」を実現するサービスを提供する
行動指針 Action Agenda
1.家族を連れて行きたい薬局を作ろう!
常に顧客とその顧客に関心を持ち、サービス受益者側視点で価値判断を行います。
2.あったらいいなを作り出そう!
驚きと感動と愛を!気づきをヒントに自ら考え、提案し共に考え、実現に向けて挑戦していきます。
3.個や多様性を尊重し良いチームを作ろう!
お互いに切磋琢磨する良いチームが、良いアイディアと良いサービスを生み出します。
4.良き企業市民として行動しよう!
法令及びその精神を遵守し、誠実なビジネスを行い、適正利益実現を目指します。
製品開発ポリシー
1.患者さんの安全・安心に役立つこと
2.現場で役立ち、カスタマーサクセスを実現すること
3.驚きと感動と愛を。時代の流れを読んだ開発
社名の由来と企業活動
事業の継続責任を果たすために
グッドサイクルシステムの社名は、患者の記録を継続的に管理する電子カルテを提供する会社として「サービスを継続的に提供し続けること」の責任をどのように実現していくべきかを考えていく中で、「エントロピー(ドイツ語:Entropie)」の概念をヒントに、「良い循環」を実現することを目標にしようと名付けたものです。
エントロピーとは熱力学系の状態量の概念です。熱力学においての第一法則は「エネルギー保存の法則」、第二法則は「エントロピー増大の法則」と呼ばれています。エントロピー増大の法則とは、「閉鎖形に於いては、常にエントロピーが『小さい→大きい』という方向に進む。すわなち、『秩序から無秩序へ』という一方向に進む」ことを意味します。
生命系を維持するための循環
このエントロピーの概念によって説明すると、「生命」とは低エントロピーの物質を取り入れ、高エントロピーの廃熱や廃物を対外に廃棄することができる循環機構を持った定常開放系と言えます。人間にとっての高エントロピー物質である排泄物も、外部の定常開放系を構成する土壌微生物にとっては、低エントロピー資源として有用です。食物連鎖に例えられるように、一つの定常開放系=生命は、それ自体で自立できるわけではなく、多様な定常開放系と入れ子構造にあると言えます。
しかし、時間の経過により「老化」と呼ばれる状態になると、定常開放系の循環はだんだんとエントロピーを捨て去ることができなくなっていきます。循環が完全に止まり、エントロピーで満ちた状態=その系の「死」を迎える前に、ある特定の系自体をそっくり更新するために、系内に低エントロピーの複製をつくりだします。つまり増殖による世代交代です。これも生命系を維持するための一つの循環と言えます。
エントロピーと企業の共通点
私は薬歴システムの会社を起業する際、企業活動もこのエントロピー的な「生命」と共通性があると気づきました。どうしたら企業が「死」(エントロピーが増大した状態)に至らないようにできるか、企業活動が顧客や社員に支持され永続的であるためにはどうしたら良いか、この答えが「循環」にあると考えたのです。
企業を構成する主要素として、〈ヒト〉と〈モノ〉があります。「エントロピー増大の法則」の通り、ヒトは老化し、モノは陳腐化していくため、何もしなければやがて死を迎えてしまいます。生命には高エントロピー物質を廃棄する循環と世代交代という循環があります。企業という生命系にとって「良い循環」とは、〈ヒト〉の観点では、適材適所の人材配置とそのための人材育成、本人の成長や世代交代を前提としたバランスの良い年齢分布によりノウハウを継承していくことなどが、〈モノ〉の観点では、時代のニーズに合わせたブラッシュアップや商品寿命を見越した新商品開発や主力商品の世代交代などが考えられます。
循環性、多様性、そして社会性
この「良い循環」は、単一の〈ヒト〉や〈モノ〉では実現できません。そこには、必ず多様性が必要となります。多様性は循環を助けるだけでなく、環境の変化に適合していくための重要なキーでもあります。
循環性、多様性と並んでもう一つ重要な要素に社会性があります。社会性とは、会社のアイデンティティを基に〈ヒト〉や〈モノ〉などを有機的に組織し、会社を一つの共同主体的生命たらしめるものです。社会性が有効に機能することで、一つ一つの〈ヒト〉や〈モノ〉を定義づけて整理し、ある意志の基、束ねて、活かしていく、「1+1」を大きな価値に結びつけていくことができるのです。
会社という生命系にとっての低エントロピーのエネルギー源は〈カネ〉や〈情報〉、そして〈ヒト〉です。〈ヒト〉や〈モノ〉などの「良い循環」を実現するために、それらエネルギー源をどのように取り入れ活かしていくのか。その探求の継続こそが会社という生命系の継続につながり、顧客とその顧客(薬局と患者)、社員とその家族、株主にとっての継続的な価値の提供につながるものと考え、日々企業活動を行っています。